わたしの「金の糸」

さわのこと
さわ
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こんにちは!

自分の気持ちが喜ぶことを見つけて生きていく!

週末キャリアコンサルタントの“さわ”です。

 

今日のテーマは「わたしの「金の糸」」です!

キャリアの理論家の中でも有名なサビカスが提唱した「金の糸」というものがあります。

今回はわたし自身の事例を通して「金の糸」について考えてみたいと思います。

 

みなさんの「金の糸」は何ですか?

  

 

教員免許を持っているものの教職に就いていない人

最近、学校の先生の働き方についていろいろな意見が出されていますね。

なんでも教職員を目指す学生さんが少なくなってきているとか…。

 

その理由の一つにブラックな労働環境のことが言われています。わたしの夫は教員をしているので残業代の出ない働き方、「子どものため」というどんな無理難題でもOKにしてしまう魔法の言葉です。

本人だけじゃなくて家族も色々がまんすることがあることを実感しているのですが、確かに労働基準監督署が目を光らせている民間企業では考えられないことも多くあります。

 

ちょっとブラックな内容はここまでにしますが、教職員を目指す学生さんが少なくなってきていることを受けて「教員免許を持っているものの教職に就いていない人材の発掘」も課題となっているようです。

 

はい、そんなわたしも、取得当時更新制だった教職免許はすでに失効していますが「教員免許を持っているものの教職に就いていない人」のひとりで、いわゆるペーパーティーチャーです。

 

資格をダイレクトには活かしていませんが、教育学部を選んだ当時の自分の思いはキャリアコンサルティングにつながっているんだよね…って最近とても感じることが多いので、そのことについて思うことを書いていこうと思います。

 

教育学部への進学

わたしは大学でいわゆる教員養成課程にいたので、大学の卒業条件に教員免許状の取得が必須でした。

 

大学・学部を選んだ理由は「人のやる気スイッチが入る瞬間ってどんな時なんだろう」という人のモチベーションに関心があったのと、社会科が大好き!だったからで、教員免許は(表現は悪いですが)ついでに取ろうくらいの気持ちでした。

 

みなさんもご存じの通り社会科は歴史や地理、政治・経済などさまざまな社会科学領域をカバーしていますが、高3時点のわたしは学部を絞りきることができなかった。
「歴史も勉強したい!経済も勉強したい!『この学部』って絞りきれない!」「だったら、それ全部学べる大学行こう!」という動機で選んだので、学部の授業は楽しかったですね。

 

一方、「人のやる気スイッチが入る瞬間ってどんな時なんだろう」ということは4年間、教育心理学や経済学分野の行動経済学を学んでもこれといった答えはつかみきれなかった。

 

教員免許は取得見込みは立ったものの、就活当時は教員の倍率が10倍以上(中高社会科)という時代だったのと、入学時にそこまで教員に対してモチベーションがなかったので民間企業に就職する道を選びました。

 

民間企業への就職、【人事】との出会い

教員養成系では数少ない民間企業に就職した先輩から「教育学部出身だと企業の人事部門に配属されることが多いんだよねー」という前情報をもらいながら就職活動をし、無事就職先が内定。

 

簿記2級を持っていたので経理部門に配属される予定だったのですが、直前で大きく社内人事が動いたらしく、先輩の前情報通り人事部門に配属されました。

 

人事部門に配属されてからは主に社内の活性化のため、モチベーションアップにつながる施策の企画推進に携わってきたのですが、ここで学生時代からのわたしの興味関心である「人のやる気スイッチが入る瞬間ってどんな時なんだろう」という思いと、企業人事担当者として求められることが一致します。

 

「人事の仕事って種まきなんだよね。すぐに成果は出ないけど、活躍の場となる土を耕してその人の特徴にあった肥料をやって、しっかり面倒を見て、ようやくいい人材が芽を出していく。そいういうところって教育学部で学んできたさわさんも関心のあるところなんじゃない?」と上司。

 

そうそう!対象は違えど、最高のパフォーマンスを発揮できる人材を育成するということは「人のやる気スイッチが入る瞬間ってどんな時なんだろう」というわたしのテーマにつながってる!そう感じながら人事をやってきました。

 

わたしの「金の糸」

わたしはキャリアコンサルタントとはどのような状況にあっても、相談者に合った成長支援ができるからこその専門家と考えています。そう、今思えば、キャリアコンサルタント資格を取得したことも「人のやる気スイッチが入る瞬間ってどんな時なんだろう」というわたしのテーマにつながっていたからなんだろうな。

 

サビカスの言う「金の糸」ですね。

 

キャリア構築理論を構築したサビカスは自分が幸せだと感じる軸や自分の指針を「金の糸」と呼び、「一見バラバラに見える仕事経験を、統一あるストーリーに組み立てていくことが現代人の課題である(養成講座テキスト抜粋)」と語り、出来事の肯定的な意味づけによって将来を前向きに考えていこう、というようなことを言っています。

 

無意識に選んでいるように思えて関連性を帯びているストーリー、それが「金の糸」なんじゃないかなぁとわたしはサビカスの理論を解釈しています。

わたしにとっての「金の糸」とは「人のやる気スイッチが入る瞬間ってどんな時なんだろう」という関心であり、そこには「人のやる気スイッチが入る瞬間に立ち会いたい」という思いがあるのかもしれません。

 

みなさんの「金の糸」は何ですか?