制度「利用」ではなく制度「活用」を

人事×キャリコン

 

さわ
さわ

 

こんにちは!

自分の気持ちが喜ぶことを見つけて生きていく!

週末キャリアコンサルタントの“さわ”です。

今日のテーマは「制度「利用」ではなく制度「活用」を」です!

これから育児休業を取ろうとされている方、職場復帰を考えている方、仕事と育児の両立を考えていきたい方の参考になれば幸いです。

 

 

そろそろ年末が近づいてきました。
はやいところでは年明け頃から来年度保育園入園の内定が出はじめる時期かと思います。

 

育児休業を取って4月から保育園、職場復帰という方にとって「仕事と家庭の両立できるかなぁ…」と色々イメージをしたり、脳内シミュレーションをしたり…、そんな時期ではないでしょうか。

 

育児介護休業法のルール

育児介護休業法では3歳未満児を育てる親に対して、一日の労働時間を2時間まで短縮することができる「育児短時間勤務」の規定化を企業に義務付けています。

 

例えば「1日の労働時間が8時間の場合、6時間まで短くすることが可能」な制度です。

 

企業によって対象とする範囲が小学校に上がる前だったり、小学校6年生までだったり。短縮できる時間が2時間以上だったり、このあたりは企業の裁量に任されるところかと思います。

 

企業人事で職場復帰をしてくる方を見ていて気になることが多々あります。

 

わたしの周りで特に気になるだけかもしれませんが、「育児休業を取ったら2時間の短時間勤務をすることが当たり前」とされていることです。

 

制度「利用」ではなく制度「活用」

わたしが第1子を出産して職場復帰するとき、わたしは短時間勤務を選ばず、フルタイムで復帰しました。

 

保育料がバカ高いにもかかわらず、短時間勤務でカットされる賃金と標準保育・短時間保育、延長料金を天秤にかけて、短時間勤務が割に合わないと感じたこと。

 

夫とは家事も育児も二人でやろうよ、と話していましたが、短時間勤務することで夫よりわたしの方が朝と夕方に余裕ができ、保育園の送り迎えや家事が「わたしの仕事」として固定化することについて「何か違う」という違和感があったこと。

 

勤務先の当時の雰囲気として「短時間勤務している人=戦力外、やりがいのある仕事は任せてもらえない」という空気が流れていたこと。

 

などなど、いろいろ理由はありますが、こういったことを考えて、考えて、決めました。

 

 

職場復帰してみると、いろんな人にいろんなことを言われました。

 

「育児休業から復帰してきて短時間勤務取らないなんてありえない!」

「さわさん、短時間勤務の申請書は?はやく出してね。」

「人事のさわさんが制度使わないとほかの部門にいる私たちが制度を使いにくくなる」

「お子さんとの時間取れるの?」

「フルタイムで家まわるの?」

 

うーん。たくさんの心配をありがとうございます。

人それぞれ、家庭それぞれ環境は違うので、制度利用はその人が必要に応じてでよいのではと思うのですが、職場復帰して来られる方も、当時は当然のように短時間勤務を取得される方が多かったように思います。

 

今も・・・選択の幅の広がりは感じますが、まだまだ育児休業からの短時間勤務というコースが存在しているように思う時もあります。

 

そんな状況にひとこと言わせてください。

 

「制度は必ず使わなければならないわけじゃないですよ。ご自身のライフプランに対する考え方、ご家族の協力状況、金銭面、家事負担に関する夫婦の考え方を考えて『制度利用』ではなく『制度活用』してください!

 

制度はライフとキャリアプランを叶える「道具」

制度は「道具」であって「目的」ではないんですよね。

 

自分の理想とするライフ・キャリアプランを叶えるための「道具」です。

 

「制度を使えるから取得しておこう」という感じで短時間勤務を取得して、後から「こんなはずじゃなかった」「こういうデメリットがあるなら取り方考えてたのに」と言われたことがあります。

 

わたしがキャリアコンサルタント資格を取得したのも、こういったもやもやに陥らないようにベストな選択をしてもらうための支援がしたいという思いもあったのですが。

 

「制度利用」ではなく「制度活用」をしていきましょう。

制度はあなたの人生を豊かにするために活用する道具です。

成り行きで取得するのではなく、自分にとってのメリット・デメリットを十分に考えて活用してもらいたいと思います。

 

制度利用を検討される方に、わたしは「たくさん悩んで、自分が一番納得のいく選択をしましょう」というアドバイスをします。

 

見えない雰囲気に流されて決めた選択が、もし、それが納得のいかない結果を生み出してしまったとき、時間は戻せません。

 

ぜひ「自分で選んだんだ!」という納得のいく決断をしてくださいね。